2018年01月29日

公演に寄せてA「大切なもの」(赤尾千夏)

大切なもの
千葉県立成田国際高等学校2年・赤尾千夏

寂しさとは一体何なのかよくわかりません。どうして関係を失うことが悲しいことなのかわかりません。いきなりですが、私の家の犬の話をします。昔、私の家の犬が死にました。祖母の腕の中で眠るように死にました。祖母と姉はひどく泣いていました。私は泣きませんでした。私がそのとき感じたのは焦り≠ナした。全く気持ちが動かなかったのです。私はそのことに焦りました。この状況では悲しむことが正解だとわかっていたけれど、私には姉や祖母が大げさに泣いているようにさえ見えました。そして私はその自分の不正解さが怖くなりました。同時にまた私は自分が今まで寂しいという感情を感じずに生きてきたことに気づきました。学校でのクラス替えのときも。ずっと続けていた塾をやめるときも。小学校からずっと一緒にいた友達と別れるときも。私は薄情なのかもしれません。そうでなきゃ本当に大切なものを失ったことがないのかもしれません。けど今では、私は寂しいという感情を理解したいと思っています。そう思うようになったのは、私が高校で演劇部に入ったことがきっかけです。夏からこの劇に関わってきて、劇のことをみんなで考える中で、私自身も少しは自分のことを理解できるようになってきたからだと思います。だから私はこの劇を、私にとって寂しさを感じるくらい大切なものにできたらと思っています。
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2018年01月20日

1/20関東大会プレビュー公演のお知らせ

ミサイル部室チラシ.jpg

演 目:『#ミサイルが日本列島を飛び越えていった日やっぱりあたしたちは部室にいた』(伊三野友章+成国演劇部=作)

日 時:2018年1月20日(土)15:00開演 (14:45開場)

会 場:もりんぴあこうづ(公津の杜コミュニティセンター)MORI×MORIホール

参加費:入場無料

内 容:
ごくごく、平凡で、単調な、毎日。
なにも、起こらない、日常。
あ、そういえば。
今朝、ミサイルが、日本列島を、飛び越えていった、そうだけれど。
やっぱり、あたしたちは、部室にいた。その日も、その次の日も、
その次の次の日も。


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2018年01月18日

公演に寄せて@「今を生きる」(柳川美空)

今を生きる
千葉県立成田国際高等学校2年・柳川美空
 ある日の練習中、先生に言われました、「今を生きろ」と。そんなの当たり前じゃないかと思ったけれど、舞台上ではなぜか、その当たり前のことが私にはうまくできませんでした。話は変わります。こないだ演劇部のみんなで東京に演劇の公演を観に行った帰りのことです。電車の中でお喋りしてたんですけど、ふとみんなのことを見渡して、ああこの人達はいつか私の目の前から消えてなくなるんだなって思った瞬間、とつぜん目の前の景色にヒビが入って崩れそうになり、グラグラ揺れて見えました。そのとき今という瞬間が2度と戻ることのない、いつかは終わってしまう脆いものなんだと、感覚として分かったんです。それ以来、私は1回1回の練習で脆い今を生きることを意識するようになりました。あのとき電車の中で私はヒビの入った崩れそうな景色から思わず目を背けてしまいました。もしかしたら終わるのが少し寂しいのかもしれません。だからこそ、この劇が終わる瞬間まで今を大切に楽しんで演じたいと思っています。
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